RPO市場706億円。建設業こそ採用代行を比較すべき理由

矢野経済研究所の調査によると、採用アウトソーシング市場は2022年度に706億円(前年比12.4%増)に到達しました。人手不足が深刻な業界ほど導入が進んでおり、建設業も例外ではありません。

厚生労働省の2025年5月データでは、建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は4.93倍。全産業平均1.24倍の約4倍です。人材紹介に頼れば1級施工管理技士1人あたり150〜200万円の成功報酬が発生します。

「採用できない」のではなく「採用の仕組み」がない。RPOはその仕組みごと外注できるサービスです。

この記事では、建設会社の人事担当・経営者向けに、採用代行サービスの料金体系・選び方・主要サービス比較を一気に解説します。


採用代行(RPO)の3つの料金体系を理解する

RPOサービスの料金体系は大きく3タイプに分かれます。

採用代行の料金体系比較

料金タイプ費用相場向いている企業
月額固定型月10〜80万円年間複数名採用する企業
従量課金型スカウト1通1,000〜2,000円 面接代行1回8,000〜15,000円繁閑差が大きい企業
成果報酬型1人60〜120万円 または年収の15〜20%採用人数が少ない企業

各社公開情報より作成

建設業で年間3名以上採用するなら、月額固定型がコストメリットを出しやすい形です。月25万円×12ヶ月=年間300万円で、採用人数が増えるほど1人あたりコストが下がります。

一方、成果報酬型は人材紹介(年収の30〜35%)より安い15〜20%が相場ですが、採用人数が増えると総額が膨らむ点に注意が必要です。

採用代行の費用相場ガイド|料金体系と手法別コスト比較


建設業がRPOを選ぶときの4つのチェックポイント

チェック1:建設業界の採用実績があるか

建設業の求人には独特のハードルがあります。「きつい」「危険」というイメージの払拭、資格要件の理解、現場経験者へのアプローチなど、業界を知らないRPO会社では対応しきれません。

過去の建設業クライアント数、施工管理や技能職の採用実績を必ず確認しましょう。

チェック2:職業安定法の規制を理解しているか

建設業でRPOを導入する際に見落としがちなのが法規制です。

職業安定法第32条の11により、有料職業紹介事業者は建設現場作業(土木・建築・解体等)への人材紹介が原則禁止されています。RPO(採用代行)は「紹介」ではなく「業務代行」なので直接の規制対象外ですが、業務範囲が紹介に該当しないか、許認可の確認は必須です。

委託募集には厚労省の許可が必要

自社の求人を第三者に委託して募集する「委託募集」は、厚生労働大臣の許可が必要です。許可なく行うと1年以下の懲役または100万円以下の罰金。RPO契約が委託募集に該当しないか、契約前に確認しましょう。

チェック3:対応範囲と自社の役割分担が明確か

RPOの対応範囲は会社によって大きく異なります。

  • 採用戦略の設計から任せたい → フルアウトソース型
  • 求人票作成とスカウト送信だけ任せたい → オペレーション特化型
  • 面接や内定フォローまで任せたい → 伴走型

自社に採用担当がいないなら戦略設計から任せるフルアウトソース型、採用担当はいるが手が回らないならオペレーション特化型が適しています。

チェック4:契約期間と解約条件を確認する

RPOの最低契約期間は3〜6ヶ月が一般的です。建設業の採用は時間がかかるため、最低6ヶ月は見るのが現実的。ただし、成果が出ない場合に途中解約できるかどうかも事前に確認しておきましょう。

採用代行(RPO)とは?仕組み・費用相場・選び方を完全解説


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建設業で使える採用代行サービス比較

建設業の採用実績がある、または建設業特化型のRPOサービスを比較します。

建設業向け採用代行(RPO)サービス比較

サービス名月額目安特徴建設業対応
まるごと人事25万円〜(初期10万円)610社以上の支援実績、継続率95%対応あり
BRANU(ニナイテ)要問合せ建設特化、求人掲載無制限+自動出稿建設特化
カケハシスカイソリューションズ55万円〜12,000社支援、施工管理技士の採用実績建設実績豊富
サンクスラボRPO約5万円〜AI+ディレクター型で低コスト建設対応あり
ネオキャリア25万円〜(初期18万円〜)大手、幅広い業種対応対応あり
Miyaワークス要問合せ建設会社特化、採用動線設計から一括対応建設特化

各社公開情報より作成(2026年4月時点)

月額5万円〜の低コスト型から55万円以上のフルサポート型まで幅があります。建設業に特化したサービス(BRANU、Miyaワークス)は業界理解が深い反面、対応エリアが限定される場合もあるため、自社の採用エリアとの相性も確認が必要です。


人材紹介 vs RPO:建設業のコスト比較シミュレーション

施工管理技士(年収500万円)を年間3名採用するケースで比較します。

年間3名採用時のコスト比較

比較項目人材紹介RPO(月額固定型)
費用体系年収の30〜35%(成功報酬)月額25万円〜(固定)
1名あたりコスト150〜175万円100万円(年300万÷3名)
3名採用の年間コスト450〜525万円300万円
コスト削減効果150〜225万円の削減
採用ノウハウエージェント側に蓄積自社に蓄積される
母集団形成エージェント依存自社求人で母集団構築

業界相場より試算

3名採用で150〜225万円の差が生まれます。さらにRPOでは求人設計のノウハウが社内に残るため、翌年以降の採用コストはさらに下がる傾向にあります。

大阪の総合建設業A社は、人材紹介で1級施工管理技士1人あたり200万円かかっていた採用を、求人広告+採用代行に切り替え。コストを1/4に圧縮しながら有資格者2名の採用に成功しました。

採用代行と人材紹介の違い|コスト・定着率・対応範囲を徹底比較


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まとめ

採用代行(RPO)を比較する際のポイントをまとめます。

  1. 料金体系は3タイプ。年間3名以上採用するなら月額固定型がコスト優位
  2. 建設業の採用実績と法規制の理解がRPO選びの最重要基準
  3. 月額25万円〜のRPOは人材紹介より150〜225万円安い(年間3名採用時)
  4. 建設特化型サービスも登場。業界理解の深さで採用成果が変わる
  5. 採用ノウハウが社内に蓄積される点が、人材紹介との最大の違い

国交省データでは建設業就業者は1997年の685万人から2024年に477万人へ約30%減少。人材の奪い合いが激しくなる中、「採用のプロに体制ごと任せる」RPOは、もはや大手だけの選択肢ではありません。

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