「採用代行、結局どこを選べばいいのか」に答えます

採用代行を検討し始めた建設会社の方から、いちばん多くいただく質問です。

ネットで「採用代行 おすすめ」と検索すると、30社や40社を並べた比較記事がずらっと出てきます。ただ、建設業の目線で中身を読んでいくと、どこが建設業に強いのか、月額いくらが妥当なのかが分かりにくいものが多いです。

先に結論から書くと、建設業の採用代行は、建設特化の中小型建設実績のある大手汎用型の二択で考えるのが無難です。

どちらを選ぶかは、年間の採用人数、予算、社内に採用担当者がいるかどうか。この3点を書き出せば絞り込めます。この記事では、主要サービスを料金・特徴・建設業対応度で並べたうえで、選び方と意思決定の手順をまとめます。

この比較記事について

本記事は、建設業特化の採用代行サービス「建設採用センター」(運営: 株式会社in the fog)が運営するオウンドメディアです。比較表には自社サービスも先頭行で入れています。他社情報は各社公式サイト・公開資料(2026年4月時点)を参照しています。

建設業の有効求人倍率は5.18倍厚生労働省『一般職業紹介状況』2025年10月分)。全産業平均1.19倍の約4.3倍です。

採用手法を1つに絞って回せる市場ではなくなりました。複数の手法を組み合わせて運用する、その運用ごと引き受けるのが採用代行というサービスです。


採用代行の市場と、建設業が比較を真剣にすべき理由

採用代行(RPO=Recruitment Process Outsourcing)の国内市場は、ここ数年で着実に広がっています。人手不足と採用難易度の上昇で、自前で採用体制を整えるより外部に任せたほうが早い、と判断する企業が増えてきました。

建設業はその中でも採用難度が高い業界です。

建築・土木・測量技術者の有効求人倍率は5.76倍、建設躯体工事従事者にいたっては8.01倍厚生労働省『一般職業紹介状況』2025年10月分)。求人を出して待つだけでは、もう応募が集まりません。

「採用できない」のではなく、「採用の仕組み」がない。採用代行は、その仕組みごと外に持てるサービスです。

ただ、採用代行の会社は国内だけで40社以上あります。建設業の採用を理解しているか、料金が予算に合うか、対応範囲が合うか。ここを間違えると、月額費用だけ払って成果が出ない、という話になりかねません。

採用代行の仕組みそのものは、採用代行(RPO)とは?仕組み・業務範囲・選び方を徹底解説に整理しています。はじめての方はそちらも。


採用代行の3つの料金体系|まず全体像を掴む

比較表を読む前に、料金体系を3タイプに整理しておきます。各社の月額が何を意味しているかが変わってくるので、ここは先に押さえておきたいところです。

採用代行の料金体系比較

料金体系費用目安メリット向いている企業
月額固定型月額10万〜70万円予算が読める/継続運用に強い年間3名以上を継続採用する企業
成果報酬型1名30万〜100万円採用できなければ費用ゼロ採用人数が少ない/リスクを抑えたい企業
従量課金型業務単位(例: スカウト1通800〜1,500円)必要な業務だけ切り出せる部分外注から始めたい企業

BOXIL『採用代行(RPO)費用実態調査』2025年・各社公開情報より作成

建設業で年間3名以上を継続採用するなら、月額固定型がコスト優位になりやすい形です。業務範囲が広いほど月額は上がりますが、採用人数が増えても費用が変わらないので、中期の採用計画に組み込みやすい。

逆に年1〜2名のスポット採用が中心なら、成果報酬型や従量課金型で必要業務だけ切り出すほうが現実的です。

費用相場の細かい内訳は、採用代行の費用相場ガイド|料金体系と採用総コストの考え方にまとめています。


建設業がRPOを選ぶときの5つのチェックポイント

比較表に入る前に、選び方の軸を揃えておきます。ここを押さえておくと、各社の違いが立体的に見えてきます。

1. 建設業界の採用実績があるか

建設業の求人には、他業界にはない難しさがあります。

「きつい」「危険」というイメージの払拭、施工管理技士や電気工事士といった国家資格要件の理解、現場経験者へのアプローチ、賃金相場の感覚。業界を知らないと、求人票もスカウト文面も「それっぽい言葉が並んでいるだけ」になりがちです。

商談時には、過去の建設業クライアント数、施工管理や技能職の採用実績を必ず確認してください。「建設業の実績◯社」と書いてある会社でも、実際に担当する人のレベルまで詰めておくと、後で後悔しにくいです。

2. 職業安定法の規制を理解しているか

採用代行と人材紹介は、扱う業務範囲によって必要な許認可が変わります。

職業安定法第32条の11により、建設業務(現場作業)への有料職業紹介は原則禁止されています(e-Gov『職業安定法』第32条の11)。施工管理・設計・事務といった管理系・技術系の職種は対象外で、有料職業紹介でも紹介できます。

採用代行(業務委託)は「紹介」ではなく「業務代行」なので直接の規制対象外ですが、業務範囲が紹介行為に該当しないか、許認可を取得しているかは必ず確認してください。

委託募集には厚労省の許可が必要

自社の求人を第三者に委託して募集する「委託募集」は、厚生労働大臣の許可が必要です(職業安定法第36条)。許可なく行うと1年以下の懲役または100万円以下の罰金。RPO契約が委託募集に該当しないか、契約前に確認しましょう。

契約・違法リスク回避の観点は、採用代行は業務委託?雇用契約との違い・違法リスク・許認可を解説に詳しくまとめています。

3. 対応範囲と自社の役割分担が明確か

採用代行の対応範囲は会社によって幅があります。タイプ別にざっくり整理すると、次のとおり。

  • フルアウトソース型: 戦略設計からエージェント管理まで一括で任せる
  • オペレーション特化型: 求人票作成・スカウト送信・応募者対応など実務中心
  • 伴走型: 自社担当者と二人三脚で設計から運用を一緒に回す

社内に採用担当者がいないならフルアウトソース型、採用担当者はいるが手が回らないならオペレーション特化型、採用ノウハウを社内に残したいなら伴走型。この並びで自社に合う型を考えてみてください。

4. 契約期間と解約条件

採用代行の最低契約期間は3〜6ヶ月が一般的で、フルプロセス型は6ヶ月以上が多いです。

建設業の母集団形成は積み上げで効いてきます。最低6ヶ月は見る前提で予算を組んでおくのが無難です。ただし、成果が出なかったときに途中解約できるか、違約金はいくらか、このあたりは必ず書面で確認してください。

5. 担当者固定・引き継ぎ体制があるか

意外に見落とされがちですが、採用代行の品質を左右するのは担当者の経験値と継続性です。

同じ会社でも、手を動かす担当者の建設業経験年数で成果はかなり変わります。「営業では分かっている人が来るけれど、現場に入るのは新人」というパターンは実在します。

商談のときに担当予定者が同席するか、担当者の経験年数と担当社数を書面でもらえるか、退職や異動時の引き継ぎはどうなるか。このあたりを契約前に詰めておくと、大きく外しません。


建設業特化の採用代行、月額10万円から相談できます

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建設業で使える採用代行サービス比較|主要8社

本節では、建設業の採用で選択肢に入る代表的な採用代行サービス8社を比較します。冒頭のとおり、先頭行に自社サービス(建設採用センター)を配置しています。

各社の情報は公式サイト・公開資料(2026年4月時点)に基づきます。料金は業務範囲で大きく変わるので、表の数値は公開されている下限・目安だと思ってください。正確な金額は各社の個別見積もりが必要です。

建設業で使える採用代行サービス8社比較(2026年4月時点)

サービス名(運営)月額目安建設業特化対応範囲
建設採用センター(株式会社in the fog)10万円〜建設特化・主軸求人票・媒体運用・スカウト・エージェントコントロールまで一括。最小構成から段階拡張可
ninaite(BRANU株式会社)要問い合わせ建設特化ATS+コンサル型
Miyaワークス(株式会社Miyaワークス)要問い合わせ建設特化伴走型
まるごと人事(マルゴト株式会社)25万円〜汎用月額固定・フルプロセス
採用代行サービス(カケハシスカイ)要問い合わせ汎用(建設実績あり)大手・オーダーメイド
RPO採用代行(ネオキャリア)要問い合わせ汎用大手・オーダーメイド
RPO(株式会社サンクスラボ)要問い合わせ汎用AI型・部分外注
戦略的RPO(レジェンダ・コーポレーション)要問い合わせ汎用大手・戦略設計型

各社公式サイト・公開資料(2026年4月時点)をもとに作成

表のとおり、他社は月額を公開していないところが多く、公開情報だけで横並び比較するのは難しい状況です。建設業に特化していて、かつ月額を公開しているサービスは、現状ほぼ限られます。

建設採用センターを選ぶとどうなるか

建設採用センター(株式会社in the fog)は、建設業特化の採用代行サービスです。

月額10万円(税別)〜の公開料金で、求人票作成・媒体運用・スカウト送信・応募者対応・人材紹介会社のコントロール(エージェントコントロール)まで、採用活動の上位レイヤーをまとめて引き受けています。

施工管理・電気工事士・大工・現場監督などの資格要件、現場用語、賃金相場、媒体の使い分け。建設業の採用実務で必要になるノウハウが揃っているので、立ち上げから成果が出るまでのスピードは速めです。

とくに人材紹介会社のコントロールは、やるかやらないかで差が出るところです。「紹介会社を契約したのに紹介が来ない」という建設業の中小企業で起きがちな話を、要件シートの作り方・返信速度・合否フィードバックの出し方で解きほぐしていきます。紹介会社の担当者に「この会社に送れば決まる」と覚えてもらえる状態まで、運用を引き上げていく仕事です。

月額10万円の最小構成から始めて、成果を見ながら業務範囲を広げていけるので、年間3名以上の継続採用を考えている中堅〜中小の建設会社と相性がいいです。

逆に、年間採用が1名以下で成果報酬型の紹介だけで足りるケースや、数百名規模の大量採用を短期で動かしたいケースだと、サービスの型が合いません。

自社サービスの仕組みは採用代行(RPO)とは?仕組み・業務範囲・選び方を徹底解説、人材紹介との関係は採用代行と人材紹介の違いで整理しています。


採用総コスト比較|年間3名採用するとどれくらい違うか

ここからは、比較表を数字で立体的に見ていきます。

年収800万円クラスの施工管理を年間3名採用する前提で、採用代行の有無で採用総コストがどう変わるかを並べます。

施工管理3名採用の年間コスト比較(年収800万円前提)

項目自社運用のみの場合建設特化採用代行を上位レイヤーに入れた場合
人材紹介手数料(3名)約1,080万円(800万×45%×3名)約1,080万円(そのまま発生)
求人広告(Indeed等)年間約360万円年間約360万円(運用改善で応募数2〜3倍)
DR媒体費年間約240万円年間約240万円(スカウト運用を巻き取り)
採用代行の月額月額20万円 × 12ヶ月 = 年間240万円
採用担当の兼務工数年間約300万円相当年間0〜100万円(本業に戻せる)
合計(年間)約1,980万円約1,920〜2,020万円

厚生労働省『一般職業紹介状況』BOXIL『採用代行(RPO)費用実態調査』2025年を基に当社試算

合計金額だけ見ると、ほぼ横ばいに見えると思います。ここが大事なところです。

採用代行の効果は費用を削る方向ではなく、同じ費用でアウトプットを増やす/質を上げる方向に出ます。

  • 求人広告: 原稿改善・入札調整で応募数が2〜3倍
  • DR: スカウト200通を確実に送り切れて、返信対応の抜け漏れがなくなる
  • 人材紹介: エージェント選定・要件フィードバックが整って、ミスマッチ辞退・初期離職が減る
  • 採用担当: 兼務していた週10時間の工数が本業に戻る

大阪府の総合建設業D社のケース(従業員30名規模)

具体像を一例で書きます。

大阪府のある総合建設業D社(従業員30名規模)は、もともと人材紹介中心で施工管理を採用していました。年間2〜3名の採用で紹介手数料が700万〜1,000万円に達していて、予算と採用人数の両方にキャップがかかっている状態でした。

建設特化の採用代行(月額20万円)を上位レイヤーに入れて、求人広告の運用改善・スカウト運用・紹介会社2社のコントロールを一元化したところ、求人広告経由と紹介経由のバランスが組み替わり、年間の採用ペースは維持できるようになりました。

採用1人あたりの実質コストで見ると、改善の方向は出ています(具体的な削減率は案件ごとにばらつくので数字は伏せます)。「紹介手数料を削る」のではなく「採用手法のポートフォリオを組み替える」ことで、中期の採用コスト構造が変わってくる、という話です。

人材紹介との比較の詳細は採用代行と人材紹介の違い|役割・コスト・法令を建設業の実例で整理にまとめています。


実際に採用代行を導入した建設会社のリアル

数字だけではイメージが湧きにくいので、規模別に3つの事例を並べます。

事例A: 福島県の総合建設業A社(従業員50名規模)

求人広告と人材紹介を別々に回していましたが、求人広告は応募がほぼ来ず、紹介会社からも候補者が途切れがちで、採用が進んでいませんでした。

採用代行(月額20万円)を上位レイヤーに入れて、求人広告の原稿改善・応募者一次対応・紹介会社2社のコントロールを一括で任せたところ、年間で13名の採用に到達。紹介手数料はそのまま発生していますが、応募数が約2.4倍に増えたので、中期的には紹介依存度が下がっていく見通しです。

事例B: 新潟県の総合建設業B社(従業員90名規模)

中堅クラスで採用人数が多く、媒体費と紹介料の合計が年間1,500万円を超えていました。

建設特化の採用代行を入れて、求人広告の運用改善DRのスカウト設計を巻き取った結果、求人広告経由の応募数が約1.8倍に増え、媒体費ベースで見た1名あたりの採用単価は従来比30%減まで改善しました。

紹介会社は「急ぎの即戦力枠」に絞って使うようになり、紹介料の総額も減っています。

事例C: 長野県の工務店C社(従業員15名規模)

小規模な工務店で、最初は「うちに採用代行は大きすぎるのでは」と懸念されていました。

月額10万円の最小構成から始めて、求人票の作成・Indeed運用・応募者一次対応だけを外注。半年で現場1名・事務1名の採用に成功して、12ヶ月目には自社運用に戻せるところまでノウハウが社内に溜まりました。

採用代行費用が結果的に採用体制への投資になった、というケースです。最初から外注しっぱなしにするのではなく、社内に知見を残す使い方もあります。

事例の深掘りと選び方の詳細は、建設業の採用代行サービスの選び方|費用相場と導入事例にまとめています。


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まとめ|比較軸を揃えれば、選ぶべき採用代行が見えてくる

採用代行の比較で押さえておきたい要点を整理します。

  1. 建設業の採用代行は建設特化型と大手汎用型の二択で考える。低コスト型は部分外注として使い分ける
  2. 料金体系は月額固定・成果報酬・従量課金の3タイプ。年間3名以上採用するなら月額固定型がコスト優位
  3. 選び方のチェックポイントは「建設業の実績」「法規制の理解」「対応範囲」「契約期間」「担当者の継続性」の5つ
  4. 建設特化型は月額10万〜30万円、大手汎用型は25万〜70万円、低コスト型は月額5万円〜が相場感
  5. 1社に絞らず2〜3社から見積もりを取る。同じ質問リストで比較軸を揃えると判断しやすい

国土交通省のデータによると、建設業就業者は1997年の685万人から2024年に約480万人へと3割近く減っています。人材の奪い合いは当面続きそうで、「採用のプロに運用ごと任せる」採用代行は、もう大手だけの選択肢ではなくなってきました。

月額10万円の最小構成から始められる建設特化型サービスもあります。まずは自社の採用計画を棚卸しして、タイプの違う2〜3社から見積もりを取ってみてください。

次の一歩として、費用の具体像を詰めるなら採用代行の費用相場ガイド、人材紹介との違いを深掘りしたいなら採用代行と人材紹介の違い、建設業の採用サイトや媒体を合わせて検討したいなら建設業の採用サイトおすすめ12選もあわせてご覧ください。

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