建設・採掘の求人倍率5.10倍——同じ画面の他社も、同じ人を探しています

2026年8月の建設・採掘従事者の有効求人倍率は5.10倍でした。全職業の合計は1.06倍です。

パートタイムを除いた常用の数字で見ると、建設・採掘従事者が5.74倍、職業計が1.17倍になります(厚生労働省『一般職業紹介状況』(令和8年8月分))。

1人の求職者を、ほかの職業の5倍の数の求人が取り合っているということです。

会社の中で埋まっていない席の割合も、建設業は産業計を上回っています。2025年6月末日現在の建設業の欠員率は3.5%。産業計は2.6%でした。

欠員率は、在籍している労働者の数に対して、補充したいのに埋まっていない人数の割合です。

建設業はこの1年で下がっています。前年同期は5.4%で、1.9ポイントの低下です。下がり幅は大きいほうですが、水準としては産業計より高いままです(厚生労働省『令和7年上半期雇用動向調査結果の概況』)。

この状態でIndeedに求人を出して、応募が来ない。

ここで「応募が来ない」とひとまとめにすると、直す場所が決まりません。Indeedの管理画面では、応募に至るまでの流れが4つの数字に分かれています。

表示回数、クリック数、応募開始数、応募完了数です。

結論から言うと、このうちどこで止まっているかを先に見てください。

検索結果に出ていないのか。出ているのにクリックされていないのか。クリックされたあとで離れているのか。止まっている場所によって、直すものが掲載の形なのか職種名なのか給与の書き方なのかが変わります。


応募までは4つの段階に分かれます|表示 → クリック → 応募開始 → 応募完了

Indeedの「求人とキャンペーン」管理画面に出る主な指標と、公式の定義

指標公式の定義
表示回数スポンサー求人が表示された回数
クリック率表示された求人がクリックされた割合
クリック数求職者がスポンサー求人をクリックして、求人の詳細を閲覧した回数
応募開始数スポンサー求人をクリックした後に、[応募]ボタンがクリックされた回数
応募開始率クリック数に対する応募開始数の割合
応募完了率応募開始数に対する応募完了数の割合
応募数スポンサー求人への応募者数

Indeed『Indeed アナリティクスの「求人とキャンペーン」』の記載より作成

定義の文言のうち、表示回数、クリック数、応募開始数、応募数の4つには「スポンサー求人」という語が入っています。

スポンサー求人は、クリックされたときに費用が発生する有料の掲載です。

ただ、無料で出している会社がこの画面を使えないわけではありません。同じページには、絞り込みについてこう書かれています。

[トラフィック]のフィルターは、求人が受け取ったトラフィックの種類に基づいてデータを絞り込みます。その求人の有料掲載(スポンサー)状況に基づいて絞り込むわけではありません

1本の求人に、有料で表示された分と無料で表示された分(オーガニック)の両方がつくこともあり、その場合は[トラフィック]の3つの項目すべてに表示されるとあります。

有料で出していない分の表示回数やクリック数も、分けて見られるということです。無料の掲載だけの会社でも、どの段階で止まっているかはこの画面で追えます。

どの数字が低いと、どの段階の問題か

表示回数が少ない——検索結果に出ていません。掲載基準に引っかかっていないか、重複と判断されていないか、求職者が打つ言葉が入っているかを見ます。

表示回数はあるのに、クリック率が低い——検索結果の一覧に出ている情報で選ばれていません。職種名、勤務地、給与の書き方です。

クリックはあるのに、応募開始率が低い——求人の本文を読んで、応募を決める材料が足りていません。

応募開始はあるのに、応募完了率が低い——応募の手続きの途中で離れています。応募の受付方法の設定を見ます。

順番も決まっています。表示されていない状態で求人の本文を作り込んでも、読む人がいません。上から順に見ていきます。


段階1|そもそも表示されていない

Indeedの求職者向けヘルプに、検索結果の並び方についての記載があります。

求人情報の検索結果は「関連性」と「日付」によって順位付けされています。

続けてこうあります。「検索結果にはあなたの検索条件に関連する最新の求人が表示されます。また、キーワードをご入力いただいた場合、キーワードを含む検索結果が優先的に表示されます」(Indeed『検索結果の表示順は何によって決まるか知りたい』)。

これは求職者に向けて書かれた説明です。採用する側に向けた順位の解説ではありません。

それでも、公式が明記している要素は関連性と日付の2つだけです。そして、求職者が入力した言葉を含む求人が優先されると書かれています。

職種名と本文に、求職者が実際に打つ言葉が入っているか。ここは自分で確かめられます。

掲載基準に引っかかると、出ません

Indeedが公開している掲載基準に、次の項目が挙がっています。

  • 複数の求人を応募者に提示しない。(1つの求人情報につき、「1職種、1勤務地」が原則)
  • 勤務地、職種名、応募条件、給与体系が明記されているようにする
  • 採用企業の名称と所在地、担当者の氏名と職名を明記する

年齢制限についても触れています。年齢で応募を絞ることは「職業安定法・雇用対策法などの法律によっても禁じられている」と書かれています(Indeed『Indeedで求人情報が表示されない理由。掲載基準を見直してみよう』)。

担当者の氏名と職名まで挙がっているのは、見落としやすいところです。社長1人で求人を出している会社でも、書く欄があります。

建設会社がつまずくのは「1職種、1勤務地」

建設業の募集は、1本にまとめたくなる形をしています。

「施工管理・現場作業員・CADオペレーター募集/東京・千葉・埼玉の各現場」。これで1本です。

3つの職種と3つのエリアが1つの求人に入っています。1職種1勤務地の原則から外れますし、求職者の側から見ても、自分に向けた募集なのかどうかが分かりません。

分け方は単純です。職種ごとに1本にします。勤務地は、応募した人が実際に通う場所を1つ書きます。

手間は増えます。ただ、3職種を1本に詰めた求人が検索結果に出てこないなら、手間をかけて分けたほうが、求職者には早く届きます。

同じ求人を消して出し直すのを繰り返すと、重複と判断されます

Indeedには重複についての説明もあります。

「新しい求人が既存の求人と重複すると判断された場合」、掲載がブロックされる可能性があるとあります。

そのうえで、こう書かれています。

同じ職務の求人を複数回投稿したり、求職者が混乱する検索結果になるような再投稿をしたりすると、投稿が削除または非表示となったり、有料掲載が必要になる場合があります

無料で出し続けるつもりだった会社にとっては、有料掲載が必要になる場合があるという部分が重い記載です。

「過去の求人を再掲載すると、その求人に『非掲載』と表示される場合があります」という記載もあります。

建設会社で起きやすいのは、現場が決まるたびに同じ職種の求人を新しく立て直す形です。

「2月に受注した現場の施工管理」「4月着工の現場の施工管理」。会社の中では別の募集でも、職務としては同じ求人です。

応募が来ないので一度消して、文面を変えて出し直す。これを何度か繰り返すのも同じ形になります。

同じページには、どうすればよいかも書かれています。

  • 「1つの職種について複数の勤務地で募集する場合は、勤務地ごとに求人を分けて投稿してください。」
  • 「新しい求人を作成するのではなく、既存の求人を更新してください。」
  • 「その職種の求人が終了し、その後再開された場合のみ求人を再投稿してください。」

(Indeed『求人掲載の整合性と重複』)

消して出し直すより、1本の求人を直していくほうが安全です。

無料の掲載と、クリックで課金されるスポンサー求人

料金についての公式の記載はこうです。

「基本的に求人情報の投稿から採用まで、無料で行って頂けます」。そのうえで「スポンサー求人機能を利用し、求人情報がクリックされた際のみ、請求金額が発生します」とあります。

費用の上限についても「あらかじめ上限金額も設定できるので、想定外にコストが膨れ上がる心配もありません」と書かれています(Indeed『求人掲載の料金』)。

無料で出せるのは、中小の建設会社には使いやすい仕組みです。

ただ、先ほどの順位の記載には日付が挙がっていました。出したばかりの時期と、何週間かたった時期で、同じ求人の出方が変わると読める書き方です。

出したあと一度も手を入れていない求人なら、ここを疑う余地があります。公式が具体的な日数を示しているわけではないので、何日で下がるという話ではありません。

打放しコンクリート造の高層ビル建設現場を見上げた構図。タワークレーンのマストと吊荷フックが見える
写真: Ellie Burgin / Pexels

段階2|表示されるのにクリックされない|職種名・勤務地・給与

検索結果の一覧では、求人の本文は冒頭が数行出るだけです。ほとんどは職種名と会社名と勤務地と給与で判断されます。

つまりクリック率が低いなら、先に直すのは本文ではなく、この4つの見え方です。

Indeedの『効果的な求人票の書き方』に、職種名についての記載があります。

簡潔に仕事内容が伝わる表記を心がけましょう。特殊な社内用語は避け、一般的な表現を使ってください

公式が良い例として挙げているものには「伝票整理・資料作成スタッフ」「通訳コーディネーター」などがあります。悪い例には「オープニング募集!未経験OK」「コーディネーター」「ふれあいスタッフ」などが並んでいます(Indeed『効果的な求人票の書き方』)。

良い例は、読めば何をする仕事かが分かります。悪い例は、募集の勢いや雰囲気だけだったり、言葉が広すぎて仕事の中身が絞れなかったりします。

悪い例に「コーディネーター」の1語が入っているところは、建設会社にそのまま当てはまります。何を調整する仕事なのかが書かれていないと、中身が伝わりません。

建設業の職種名は、社内の呼び方と求職者の言葉がずれます

建設会社の求人で見かける職種名と、言い換えの方向

よくある書き方引っかかるところ言い換えの方向
現場監督募集!職種名の欄に募集の呼びかけが入っている。仕事の中身は4文字だけ「建築施工管理(現場監督)」のように、工種と担当する範囲を足す
施工管理建築・土木・設備・電気のどれなのかが分からない。公式が悪い例に挙げている「コーディネーター」と同じ形「建築施工管理」「土木施工管理」「管工事の施工管理」と工種を入れる
未経験OK!アットホームな職場公式の悪い例と同じ形。職種名ではなくキャッチコピー呼びかけは本文へ移し、職種名の欄は仕事の中身だけにする

Indeed『効果的な求人票の書き方』とIndeed『Indeedで求人情報が表示されない理由。掲載基準を見直してみよう』に挙がっている原則をもとに作成

「現場監督」と「施工管理」は、どちらも使われている言葉です。どちらが正しいという話ではありません。

社内で「現場監督」と呼んでいる会社が、求人も「現場監督」の4文字で出すと、「施工管理」で探している人の検索結果に出てこないことがあります。先ほどの公式の記載では、求職者が入力した言葉を含む求人が優先されます。

両方を入れた「建築施工管理(現場監督)」のような書き方なら、どちらの言葉で探している人にも当たります。

社内の呼び名をどう言い換えるかは、職種ごとに考える部分です。職種別の言い換え例と、書かないほうがよい言葉は建設業の求人キャッチコピーに例文つきで載せています。

当社が建設会社の求人を見てきた範囲でも、同じ内容の求人でタイトルの付け方を変えると、クリック数が大きく変わります。

公式の求人票の書き方のページには「自社のウェブサイトのURLをつけたり、職場の写真を掲載することも効果的です」という記載もあります。当社が見てきた範囲でも、写真を3枚以上載せている会社と写真がゼロの会社では、クリックされ方に差が出ます。

勤務地|現場ごとに変わる会社はどう書くか

公式の掲載基準には「勤務地、職種名、応募条件、給与体系が明記されているようにする」とあります。求人票の書き方のページでは、就業場所について「正確な勤務地や転勤の有無など」を明記するよう書かれています。

建設業はここが書きにくい業種です。現場が終われば次の現場に移ります。

「関東一帯」「各現場」と書きたくなるところですが、求職者は地域を指定して検索します。範囲が広すぎる書き方は、絞り込みの網から外れます。

書けるのは次のあたりです。

  • 出勤の起点になる場所を1つ。本社、営業所、資材置き場のどれか
  • そこから現場までの移動の形。直行直帰か、社用車を使うか、集合して向かうか
  • 現場が入る範囲を市区町村のレベルで。「◯市と隣接する3市が中心」
  • 宿泊を伴う現場があるかどうか。ある場合は年間で何週間くらいか

複数の県にまたがる募集を1本に詰めると、1職種1勤務地の原則から外れます。エリアごとに求人を分けて、それぞれの通勤の形を書くほうが、求職者も自分に当てはめやすくなります。

給与|日給月給と手当込みの書き方

賃金については、公式がはっきり書いています。「賃金(賃金形態、金額、昇給、賞与、各種手当など)」を「必ず明示してください」という記載です。

建設業の給与は、ここが複雑になりがちです。

日給月給は、1日あたりの単価に出勤した日数をかけて月の支給額を出す形です。雨で現場が止まった月は、支給額が下がります。

そこに現場手当、資格手当、車両手当が乗ります。残業代を含んだ総額で「月給」として書いている会社もあります。

「月給25万円〜」とだけ書いて、中身が日給月給と手当込みの総額だったとき、求職者が自分で計算した額とは合いません。

分けて書く項目は次のとおりです。

  • 賃金形態(月給/日給月給/日給のどれか)
  • 基本給の額
  • 手当の名前と額。現場手当、資格手当、通勤手当、車両手当など
  • 賞与と昇給の実績
  • 残業代の扱い。固定で含めているなら、何時間分を含めているか

幅を持たせて書く場合は、その幅が何で決まるかを1行添えます。資格の有無なのか、経験年数なのか、職長を任せられるかどうかなのか。書かないと、求職者は下のほうの数字で読みます。

コンクリートの床に広げたツールボックス。スパナやソケットレンチを手に取ろうとする作業者の手元
写真: Anastasia Shuraeva / Pexels

未経験可を入れるかどうかは、職種で分かれます

技能者の募集では、資格や経験を条件に書くと、応募できる人が絞られます。

未経験可を入れるなら、入社後に誰が教えるのか、何か月でどの作業まで任せるのかを本文に書いておくほうが、応募する側の判断材料になります。条件を広げるだけで中身を書かないと、入ったあとの話が合わなくなります。

施工管理は事情が違います。1級や2級の資格、扱ってきた工種、受け持った現場の規模で見る募集が中心です。

ここに未経験可を付けると、資格を持つ人に向けた募集として読まれにくくなります。未経験からの採用と有資格者の採用は、求人を分けて出すほうが、どちらの人も自分向けだと分かります。

求人票の本文の組み立て方は建設業の求人票の書き方で扱っています。


自社のIndeedの数字がどこで止まっているか、一緒に見てみませんか?

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段階3・4|応募ボタンが押されない/押されたのに完了しない

応募開始率は「クリック数に対する応募開始数の割合」です。クリックして本文を読んだ人のうち、応募ボタンまで進んだ人の割合ということになります。

この数字が低いなら、本文を読んだ時点で判断がつかなかったということです。

当社が建設会社の採用に立ち会ってきた範囲では、応募する側が知りたいことはだいたい決まっています。担当する現場の規模と数、通勤の形、休みの取り方、残業の実際、一緒に働く人数です。

このうち1つでも空白だと、同じ画面に並んでいるほかの求人のほうがよく見えます。建設・採掘の求人倍率が5.10倍という状態は、求職者の側から見れば、選べる求人が多いということでもあります。

本文に何をどの順で書くかは建設業の求人票の書き方で例文つきに紹介しています。

応募完了率が低いのは、手続きの途中で離れているということ

応募完了率は「応募開始数に対する応募完了数の割合」です。

ボタンを押したのに完了しなかった人がいる、という数字です。求人の中身で迷ったのではなく、そのあとの入力で止まっています。

Indeedには応募の受付方法が2つあります。

「Indeedカンタン応募」は、公式の説明では「求職者は名前やメールアドレスなど最低限の情報を入力するだけで応募することができます」という形です。

「Indeed履歴書応募」は「応募にあたり履歴書の提出が必須になります」という設定です(Indeed『Indeedの応募受付方法の設定とは?』)。

どちらを選ぶかで性質が変わります。

カンタン応募は、入力する項目が少ない形です。履歴書応募は、提出が条件になるぶん、応募の時点で経歴が分かります。

在職中の施工管理や技能者が、昼休みにスマートフォンで求人を見て、その場で履歴書を用意できることは多くありません。自社の応募ページへ飛ばす設定にしている場合は、そのページの入力項目の数も合わせて見てください。

応募完了率が低いなら、まず見るのは求人の文面ではなく、この受付方法の設定です。

応募が届いたあとの速さは、別の数字です

4つの段階を直していくと、応募の届き方が変わってきます。

届いた応募がそのまま採用につながるかどうかは、ここから先の話です。返信までの時間、面接の日程をいつ押さえるか、面接から合否連絡までの日数が関わってきます。

応募から入社までのどの段階で落ちているかを数える方法は、建設業の採用の歩留まりにまとめています。Indeedの管理画面で見えるのは応募が届くところまでで、その先は自社で数える部分です。


Indeedだけで建設の採用を埋めようとすると、途中で止まります

仕事を探している人が、1つの手段だけを使っていることは多くありません。

求人情報サイトで見つけた求人と、紹介会社から届いた求人を見比べている人がいます。そのかたわらでハローワークにも足を運んでいる人がいます。

会社の側がIndeedだけに求人を出していると、求職者が使っている手段のうち1つにしか当たりません。届いていない人がいる、というくらいに見ておいたほうがよさそうです。

建設業は、採れる人の数自体が減っています

日本建設業連合会の資料では、建設業の就業者数は1997年の685万人がピークです。2025年は478万人で、ピーク時の69.8%まで減りました。

年齢の構成も偏っています。2025年は55歳以上が約37%、29歳以下が約12%です。資料には「全産業と比べ高齢化が著しく高くなっている」と書かれています(日本建設業連合会『建設業デジタルハンドブック』4. 建設労働)。

29歳以下が全体の1割強で、求人倍率は5.10倍です。1つの媒体に求人を出して待つ形では、届く範囲が足りません。

採れないままにしておくと、影響は受注の側に出ます。2026年度上半期の人手不足倒産は225件で、4年連続の過去最多でした。業種別では建設業が70件でもっとも多く、前年同期より17件増えています(帝国データバンク『人手不足倒産の動向調査(2026年度上半期)』)。

人材紹介は、上手に使いこなす側に置きます

人材紹介は、建設業の有資格者に手が届く主力の手段です。資格と経験で選ぶ施工管理や設計では、いちばん確度の高い道になります。減らす方向で考える話ではありません。

同じ紹介会社と付き合っていても、結果は変わります。結果を分けるのは、求める人物像の伝え方、推薦が来てから返信するまでの速さ、見送った理由の返し方、複数社に優先度をつけるやり方です。

推薦が来て何日も返事をしないままだと、紹介会社は次の候補者を別の会社へ回します。

求人媒体で応募の数を集め、人材紹介で有資格者を押さえ、スカウトで転職活動をしていない人に当てる。この重ね方と手段ごとの費用は建設業の採用媒体で比べています。

Indeedは、この組み合わせの中の1つです。無料から始められるぶん入りやすい手段ですが、ここだけで5.10倍の職種を埋めようとすると途中で止まります。

青空を背景に重なり合う黄色いタワークレーンのジブ構造
写真: Vahapdmr / Pexels

社内でどこまで回すかを決める

管理画面の数字を毎週見て、職種名を直し、重複している求人を1本にまとめ、届いた応募に24時間で返す。そのうえで紹介会社とのやり取りも回す。

これを工務部長か社長がほかの仕事と兼任で続けるのは、量として重くなります。採用の手段も媒体の仕組みも変わっていくので、社内の人だけで追い続ける形には限りがあります。

建設特化の採用代行と組むのを基本線に置いて、そのうえで社内からどこまで人を割くかを考える順番をお薦めします。専任の人事を置くかどうかは、その次に決める話です。

Indeedの運用を含めた役割の分け方

誰が何を
社内と採用代行で一緒に求める人物像と採用要件を決める。現場を知っているのは社内なので、丸投げにはできない部分
社内面接、最終判断、内定承諾の最後のひと押し。社長や現場リーダーが出る場面
採用代行求人票の作成と改訂、Indeedなど求人媒体の運用と数字の確認、スカウトの送信、応募者への返信、日程調整、紹介会社のとりまとめ

当社の支援経験をもとに作成

採用代行は、人材紹介や求人広告の代わりではありません。紹介会社のとりまとめを含めて、採用全体に並走する立ち位置です。

当社の料金は月額20万円(税別)〜です。求人媒体の掲載費は別にかかるので、出ていくお金は月額20万円〜+媒体費で見てください。採用代行の月額だけを他社と並べると、見え方が狂います。

Indeedについては、無料の掲載から始めて、効き方を見ながらスポンサー求人に切り替える形も取れます。クリックで費用が発生する掲載には上限金額を設定できると公式が書いているので、使う金額を決めてから始められます。

契約の形に1つ注意点があります。採用代行は業務委託契約なので、採用人数を書面で約束することはできません。応募するかどうかも、承諾するかどうかも、委託を受けた側では決められないからです。

書面に入れられるのは業務の量です。求人票の改訂本数、スカウトの送信通数、応募者へ返信するまでの時間、月次の報告をいつ出すか、紹介会社との定例の頻度などになります。

料金体系は月額固定をお薦めします。成果報酬の形は、決まらなければ業者の売上にならない契約です。難易度の高い建設業の募集は後回しになり、月額固定で払っている他の顧客が先に動きます。

当社が支援した福島県の総合建設会社(従業員50名)では、応募が2.4倍になり、年間13名の採用につながりました。新潟県の総合建設会社(従業員90名)では、応募が1.8倍、1名あたりの採用単価が30%下がっています。

長野県の工務店(従業員15名)は、月額20万円の最小構成で現場1名と事務1名を採用し、社内で回せる形ができたところで採用代行を卒業しました。ずっと続ける前提の契約ではありません。


よくある質問

Indeedは無料のままでも応募は来ますか?

来ます。公式も「基本的に求人情報の投稿から採用まで、無料で行って頂けます」と書いています。

管理画面では、無料で表示された分の表示回数やクリック数も、有料の分と分けて見られます。無料のままでも、どの段階で止まっているかは追えます。

無料で出して応募が来ないときは、まず自分で検索してみてください。自社の求人が出てこないなら、掲載基準か重複か、求職者が打つ言葉の問題です。

検索しても自社の求人が出てきません。何から見ればいいですか?

順番は3つです。

1つ目は掲載基準です。1職種1勤務地になっているか、勤務地と職種名と応募条件と給与体系が書かれているか、会社の名称と所在地と担当者の氏名・職名が入っているか。同じ職種を複数の現場で募集するなら、公式も「勤務地ごとに求人を分けて投稿してください」と書いています。

2つ目は重複です。同じ職務の求人を何本も出していないか、消して出し直すのを繰り返していないか。

3つ目は言葉です。公式の記載では、求職者が入力した言葉を含む求人が優先されます。社内の呼び名だけで出していないかを見ます。

給与は幅を持たせて書いたほうがいいですか?

幅をつけてもかまいませんが、その幅が何で決まるかを1行添えてください。資格の有無なのか、経験年数なのか、職長を任せられるかどうかなのかです。

添えないと、求職者は下のほうの数字で見ます。公式も賃金形態、金額、昇給、賞与、各種手当を明示するよう書いています。

日給月給の会社は、形態を書かずに「月給」とだけ書くと、入社後に話が合わなくなります。

応募は来るのに、連絡がつかないまま終わってしまいます

応募を受けてから返信までの時間を見てください。

土日や夜間に届いた応募が月曜の夕方まで止まっていると、その間に他社の面接が入ります。応募した人は、同時に何社も受けています。

応募から入社までのどこで落ちているかを数える方法は、建設業の採用の歩留まりで扱っています。


まとめ|見る順番は、表示 → クリック → 応募開始 → 応募完了

要点は次の6つです。

  1. 2026年8月の建設・採掘従事者の有効求人倍率は5.10倍、全職業計は1.06倍。建設業の欠員率は3.5%で産業計の2.6%を上回ります。同じ画面に出ている他社も同じ人を探しています
  2. 「応募が来ない」を4つの段階に分けます。表示回数、クリック数、応募開始数、応募完了数です。上から順に見て、止まっている段階だけを直します
  3. 表示されていないときに見るのは、掲載基準(1職種1勤務地、勤務地・職種名・応募条件・給与体系の明記、会社名と所在地と担当者の氏名・職名)と重複と、求職者が打つ言葉です
  4. クリックされないときに直すのは職種名と勤務地と給与です。公式は「特殊な社内用語は避け、一般的な表現を使ってください」と書いています。「現場監督」と「施工管理」は、両方を入れた書き方ならどちらの言葉で探している人にも届きます
  5. 応募完了率が低いのは求人の中身ではなく応募の受付方法です。カンタン応募と履歴書応募の違い、自社ページへ飛ばしているかどうかを見ます
  6. Indeedだけで建設の採用は埋まりません。求職者は複数の手段を同時に使います。求人媒体で数を集め、人材紹介で有資格者を押さえる重ね方になります

いまの求人の画面と、直近1年の応募件数が分かる紙を1枚持ってきてもらえれば、どの段階から直すかを一緒に考えられます。

こういう選択肢もある、という程度に受け取ってもらえれば十分です。

求人の文面と出し先を見ながら、直す順番を一緒に決めませんか?

Indeedの数字がどの段階で止まっているかを確かめて、職種名・勤務地・給与の書き方から直します。求人媒体・人材紹介・スカウトの重ね方と費用の見立てもお伝えします。月額20万円〜の建設特化採用代行が、紹介会社のとりまとめまで含めて採用全体に並走します。

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